AUDIO & VAPE

何かを見聴きして思ったことがあったら何かを書きます。

【AUDIO】 シュア掛けの功罪 【Over the ear in front】

いつの頃だろう?
羽生くんのせいなんだろうか?
一部のメディアが取り上げたコトで少しずつシュア掛けというものが知れ渡ることになる。
シュア掛けとは、シュアのイヤホンのようにケーブルを耳の上を通す装着方法で、その装着方法をするイヤホンの中でSHUREのイヤホンが有名だったことが呼び名の由来なんだろう。
シュア掛けが世間に知られる前は補聴器の類を耳につけているように思われていたのか、シュア掛けのイヤホンを身に付けているとガールズバーの呼び込みも何かを察して声を掛けて来なかったのが、いつしかガツガツ来るようになった。
 
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遮音性の向上タッチノイズの軽減がシュア掛けの効果と言われている。
ホントはアーティストがステージで付けているイヤモニのケーブルが目立たないこと動きの邪魔にならないようにする為の方が先にあったのでは?
上の画像のようにOver the ear in backがそれにあたりますが、自分の場合はOver the ear in frontが通常のシュア掛けの装着方法で、普通の装着方法はStraight downと呼ぶようです。
 
 
シュア掛けが正しい装着方法というよくわからない記事が出回った。
よくわからないというよりもよくわかっていない記者による奇妙な記事が出回ったという方がしっくりくる。
正しいというか、こういう付け方があるという紹介に過ぎないハズなんだが…
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この手の記事はタイトルとこういう挿絵(画像)が勝手に一人歩きするもの。

おかげで3000円クラスのイヤホンearpodsでシュア掛けしてドヤぁ…という奇妙な光景を見かける機会が多くなった。

コレで音質云々がアレするのか?ということでいえば、たぶん何かしらの変化はあると思う。

でも、そういう事をする前に、それなりのイヤホンを買う方が先なんじゃないかと。

オーオタ的にはそこに違和感を感じていたのではないかと思う。

構造的にどうしたらそういう風に感じるのかわからないけど、何やらearpodsでシュア掛けするとイイみたいな短い怪文書的なBlogを見かけましたが、たぶん記事を書いたヒトが特殊な耳の持ち主だったんじゃないかと。。。

自分の経験上ですが、Straight downのイヤホンをシュア掛けすることによって好みの音が聴こえるようになった機種はありますが、価格的にはそれなりのイヤホンなのにStraight downではちょっとアレな音だったのでシュア掛けを試しただけであって、本来の使い方ではない使い方は好んでやろうとは思わないし、敢えてそういうのを購入しようということはないです。
 
その逆のパターンもたまに見かけることも。。。

店頭でSENNHEISERIE80を試聴しようとして、おかしなことになっているヒトを見かけることがある。
IE80をいわゆるStraight downで装着しようとしているのを見ると、何事⁉️と確実に二度見してしまいます。
そういう付け方は左右逆にケーブルを付ければできないことはないのかも…と思うが、ホットボンドでケーブルの抜き挿しができない試聴機で、画像でいうところのStraight downで装着してしまうのは如何なものかと。
自分が何か間違っているのかと疑心暗鬼になってしまい、ポタフェスでSENNHEISERのブースに寄った際にメーカー(代理店)の方にも伺ってみたところ、IE80の装着方法はシュア掛けを推奨していて、Straight downは推奨していないとのこと。
 
 
 
 
 
 
どんなイヤホンをどんなふうに使っていようが、そのヒトの勝手というか自由ですが、ある程度のきちんとした見識をもってもらいたいなというのが今回の記事の趣旨ではありません。
シュア掛けについて認知が足りてないということや誤解があるということは、今でもまだ伸びシロがあるという風に前向きに考えた方がいいのかな?と。。。
失笑して嘲るよりも、まだまだ足りてないというコトに気付かないとねえ。